How ITIL Can Improve Information Security
Steven Weil 2004-12-22
From <http://www.securityfocus.com/infocus/1815>
ITIL ってなんだろう、という方も多いかと思います。じつは私もその一人でして、全体像を簡潔に示してくれるドキュメントを、ずっと探していました。 古いものなのですが、ビギナー向けの概要を見つけましたので、その抄訳を 4~5 回に分けて掲載していきます。 --- A.C.
Introduction
ITIL( Information Technology Infrastructure Library)は、IT サービスを管理していくための、統合されたプロセス・ベースのアプローチを定義する、ベスト・プラクティスとガイドラインのセットです。 ITIL は、IT 環境における、ほとんど全ての形態を網羅するかたちで適用できます。ITIL に対する興味と適用は、世界的な規模で着実に増加していましす。それを採用した数多くの公共/民間の組織には、Proctor & Gamble や Washington Mutual、Southwest Airlines、Hershey Foods、Internal Revenue Service などが含まれます。 それに加えて、ITIL のメリットとしては、IT とビジネス・ニーズの調整および、サービス品質の改善、IT サービスの提供とサポートにおけるコストの低減などが、よく言及されます。つまり、この ITIL というフレームワークは、直接的(具体的な Security Management がある)および間接的に、情報セキュリティのプロフェッショナルたちを支援することができます。
この論文が提供するのは、ITIL の全体的な概要であり、また、組織の情報セキュリティの実施と管理を、どのように ITIL が改善できるのかという点を説明していきます。
ITIL overview
ITIL は英国政府による試みとして、1980年代に始まりました。その試みとは、政府における膨大な IT リソースを効率良く、高い費用対効果で活用するためのアプローチの開発です。 実績のある IT プロフェッショナルたちの経験と専門的知識を利用することで、英国の行政機関は、それぞれの異なる IT プロセスに焦点を合わせた、一連のベスト・プラクティスに関する書籍を記述し、公表しました。 その時から ITIL は、組織および、ツール、コンサルタント業務、関連するフレームワークと出版物における、全体的な活動になりました。 現時点では、パブリック・ドメインにあり、まだ進行中の活動ですが、ITIL ガイドラインである 44巻のセットは、中核となる 8冊の書籍の中に整理統合されています。
ITIL に関する大半の議論において、ITIL Service Support and Service Delivery の書籍が参照されます。 そこに含まれるのは、Change、Release、Configuration Management に加えて、Incident、Problem、Capacity、Availability Management などで構成される、コアとなる IT 運用プロセスのための、構造化されたベスト・プラクティスと標準的な方法論のセットになります。
ITIL はサービス品質を重視するものであり、また、IT サービスの提供とサポートにおいて、効率と費用対効果を向上させるための方式にフォーカスしています。 ITIL フレームワークにおいては、IT サービス(例えば人事や会計)を依頼して、対価を支払う組織内のビジネス・ユニットが、IT サービスの「顧客」であると考えられます。 この IT 組織は、顧客にサービスを提供するプロバイダーであると考えられます。
ITIL が定義するのは、IT 組織で見出される数多くのプロセスにおける、目的と、活動、インプット/アウトプットです。そこで最初にフォーカスされるのは、高品質の IT サービスを保証するために必要なプロセスとなります。しかし ITIL は、それぞれの組織化においてプロセスが異なるため、その実施方式について特定することはなく、また、詳細な記述も提供しません。 言い換えれば、 ITIL が組織に対して、行うべきことは伝えますが、そのための方法は伝えません。
一般的に、ITIL フレームワークは段階的に実施されますが、そこでは継続的なサービス改善のためのプログラムに対して、別のプロセスが付け加えられます。
ITIL における、いくつかの重要な方式を介して、組織はメリットを享受できます:
- IT サービスが、これまで以上にカスタマーにフォーカスされたものになる。
- IT サービスの品質とコストについて、その管理が改善される
- IT 組織において、その開発の構造が明確になり、また、効率化が図れる
- 変更に関する管理が容易になる
- IT に関する内部コミュニケーションにおいて、参照の形式が統一される
- IT に関する手続きが、標準化され、統合化される
- 検証と監査に耐えうる、パフォーマンス指標が定義される
ITIL が情報セキュリティを変える _1
ITIL が情報セキュリティを変える _2
ITIL が情報セキュリティを変える _3
ITIL が情報セキュリティを変える _4
ITIL が情報セキュリティを変える _5 (最終回)








